dubai【波濤の試練】「塩水の浸食・六段階の生体楔・異形の定着」──波の女王を沈める「深層の寄生」
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ターゲット: プロサーファー(22歳 / 165cm / 太陽に愛された小麦色の肌と、波を支配する体幹)
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拘束形態: 水平浸水型・クリスタル・チャンバー(波の周期を再現する揺動ベースと、四肢を広げた状態での磁気固定)
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記録媒体: 8K防水マクロカメラ / 脳波・生体分泌液解析モニター
地下。そこは、輝く太陽も、爽快な潮風も存在しない。ただ、高密度の塩水と「肉体を苗床とする異形」だけが支配する、冷徹な感覚再定義セクター。今夜、執行されるのは、自然を乗りこなしていた肉体を、深海の下等生物たちの「住処」へとデグレードさせる、最深のプロトコルである。
ターゲットは、その圧倒的なバランス感覚で世界を席巻するプロサーファー。彼女は今、皮膚を第二の粘膜へと書き換えるため、逃げ場のない液体の中で固定されている。
第壱章:【誘引プロトコル】── 「バイオ・バランサー・リンク」という名の偽装ペイロード
この地獄への招待状は、「深海生物の平衡感覚を脳幹に直接同期し、巨大波(ビッグウェーブ)での絶対的な安定性を得るための、ニューロ・リンケージ・プログラム」という名目でデプロイされた。
彼女は、次回のワールドツアーに向け、どんな過酷な波でも「水の一部」となれる感覚を渇望していた。そこに提示されたのが「エイの尾針から抽出した神経伝達物質を循環させ、生体プラグを介して骨盤底から重心をデジタル制御する」という、偽りの覚醒プランである。彼女は、さらなる高みへ至るための「進化」を信じ、この漆黒のハイレグに肢体を通した。
第弐章:【外殻の侵食】── 粘膜を剥ぎ取り、異形を招く序曲
フェーズ01:【足底の電撃蹂躙(ペダル・ホラー・アカエイ)】 「……っ! 足の裏が、焼けるみたいに……っ!!」 チャンバーの底から、数匹の**「アカエイ」**が放たれる。彼らは彼女の足裏に吸い付き、尾にある猛毒の棘を土踏まずに執拗に突き立てる。毒液が神経を焼き、波を捉えるはずの足裏が、不随意の痙攣によって制御不能な「肉の塊」へと変貌する。
フェーズ02:【全方位の吸着拘束(シー・ポリス・ラッシュ)】 続いて、水槽内に数千匹の**「磯ポリス(多毛類)」**が投入される。彼らはラテックスの隙間から侵入し、無数の剛毛で彼女の肌を愛撫しながら、同時に皮膚を微細に食い破っていく。4Kマクロは、彼女の小麦色の肌が赤く腫れ上がり、波の女王としての自尊心が「嫌悪感」によって融解するディテールを接写する。
第参章:【深層の再定義】── 六段階の楔による完全ハッキング
フェーズ03:【第壱の楔:尾針の穿孔(トビエイ・プラグ)】 最初の楔は、生きた**「トビエイの尾針」**を芯材にしたプラグ。挿入された瞬間、内部で毒針が扇状に展開し、内壁を直接「磔」にする。逃げようと腰を浮かせれば、針がさらに深く食い込む。
フェーズ04:【第弐の楔:内臓の吐出(マナマコ・プラグ)】 続いて、防御反応で**「キュビエ器官(内臓)」**を吐き出すマナマコを封入したプラグが割り込まされる。粘着性の高い白い内臓が、彼女の深層をどろどろに埋め尽くし、呼吸すら困難なほどの圧迫感を与える。
フェーズ05:【第参の楔:深層の穿孔(ゴカイ・プラグ)】 「いやあああ! 中で、何かが掘り進んでる……っ!!」 内部に数百匹の**「ゴカイ」**を封入したプラグが圧入される。彼らは彼女の粘膜を「岩礁」と見なし、鋭い顎で肉を穿ち、巣を作ろうと迷走する。
フェーズ06:【第四の楔:支配の種子(生体融合定着プロトコル)】 最終フェーズの入口。プラグから、支配層の意図が込められた**「バイオ種子」**と、内壁を物理的に拡張する高粘度ゲルが噴出される。この「種子」は、先行する異形たちの分泌液と混合され、彼女のDNAを「地下の標本」として書き換えるための最終的なマーキングとなる。彼女の腹部は、異形と種子の重圧により、妊娠したかのように異様に膨らみ、拍動する。
第肆章:【情報の隠蔽と残響】── 境界線で潰れた「波の抜け殻」
プロトコル終了後、彼女は地上へ返却される。しかし、彼女がボードの上に立った瞬間、海水の冷たさが「アカエイの毒」を、波の振動が「体内のゴカイの蠢き」を再起動させる。
「……っ、ふ、あぁっ!!」 彼女はビッグウェーブの只中で、自らの腹部を抱えて崩れ落ちる。海を支配していたはずの彼女は、今や体内の異形に跪く、地下セクターの「生きたコレクション」なのである。














